2005年11月28日

熊の無気力化進む

日本各地の熊の間に無気力化現象が広まっていることが、日本大学研究チームの調査で明らかになった。
同チームによると、調査対象となった870頭の熊のうち、睡眠・食事以外の行動の占める割合が極端に低下している個体が743頭を占めたという。
また食事の際も、自分から餌を取りに行く熊は殆どいないこともわかった。

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 (写真=無気力化の進む熊)










動物園などでは、清掃の際に餌で釣るなどして熊を誘導していたが、この手法が使えず困惑する声も。
日大動物科学研究所の島岡睦次郎教授(動物行動学)は「無気力も社会行動の一種と言え、大変興味深い」と話す。
また、餌で釣りにくい問題に関しては「もっといい餌をぶら下げないといけない。熊も贅沢になってきている」と分析する。

一方、動物心理学の専門家であるシータン・フェルマー教授(米ミシガン州立大)は、心理学的見地から熊の保護を主張している。
シータン教授によれば、「日本の熊は釣られすぎた。本来、熊は釣られるという行動形態とは無縁だった」という。
熊本来の生態が、人間の文化的傲慢によって破壊された結果、熊の無気力化が進んでいる、というのが教授の持論だ。
「彼らはとても心優しい生き物。だから、つまらない餌にも釣られてしまう。もう、彼らをそっとしておいてあげるべきだ」
シータン教授はこれからも、熊の心理面からの保護を訴えていくという。




at 20:48│ でたらめニュース 
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