2005年11月10日

瘤取りじいさん 逝去

昔話にもなったことで有名な"瘤取りじいさん"こと、本名・三郎さん(年齢不詳)が、瘤の傷跡が悪化し、都内の病院で急死していたことが分かった。
通夜・告別式は身内で執り行われたが、14日に、都内の日本昔話会館(渋谷区)で、偲ぶ会が開かれる。

三郎さんは、今から数百年前に、鬼に瘤を取られており、そのエピソードは広く知られている。
術後の経過も良好で、都内を散策する姿も見られていたが、6日夜に頬の傷跡が熱を持ち始め、急速に悪化したという。
傷の悪化原因は明らかにされていないが、高齢化によって、細菌に対する抵抗力が弱まっていたのではないかという見方が有力だ。
また、瘤取り後の措置が適切でなかったという声もあるが、鬼が瘤を取ったのは数世紀も昔の事で、因果関係は不明という他はない。

一方で、三郎さんが、瘤を取るという選択が正しかったのかどうか思い悩むあまり、生きる気力を無くしていた、との指摘もある。
曾々々々々々々々々々々孫にあたる勅使河原義彦さんは「三郎さんとしても、瘤を取られたことが結果として良かったのかどうかという迷いがあったようだ」と話す。
告別式に出席した親族によれば、三郎さんが納められた棺には、瘤を模した餅が共に納められたという。

(目本軽罪新聞/燕)


at 20:08│ でたらめニュース 
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