2005年06月24日

電化男 -Horapedia

電化男
出典: フリー百科事典『ホラペディア(Horapedia)』

電化男(でんかおとこ)とは、インターネットの掲示板サイト5ちゃんねるに書き込まれた、実話に基づく(とされる)サスペンス・ホラーである。
この名称は、投稿した人物のハンドルネームに由来する。

エピソードの概要
2004年3月14日、5ちゃんねるの独身男性板に書き込まれた「かでんうるとこ たのむ」という助けを求める書き込みが発端である。
彼は電車の中で酔っ払いに絡まれた女性を助け、そのお礼に、まずシャープのワイド液晶テレビ「アクオス」が届けられたという。
男性は「電化男」という固定ハンドルで書き込み、女性を「アクオス」と呼んだ。
その後もアクオスからのプレゼント攻勢が続いたが、贈られた品物は全て電化製品であった。
電化男は、贈り物を止めようとしないアクオスを懸命に説得しようとするが、アクオスは聞く耳を持たない。
そうしている間にも、続々とプレゼントである電化製品が増殖していき、電化男の住まいである1Kルームは崩壊の危機を迎える。
このままではマンションを追い出されかねないため、電化男は5ちゃんねるの独身男性板に助けを求めたのである。
これに対して女性も含む他の参加者(スレ住人)から様々なアドバイスが寄せられ、そのうちの「ヤフオクで売ればよくね?」という提案を、電化男は実行に移す。
このプランは一見うまく行くかのように見えた。しかし、プレゼントをオークションに出品していたことがアクオスにばれてしまう。
激怒したアクオスは、電化男に出品させないように見張るという口実のもと、無理やり同棲を始めてしまう。

その間もますます増える電化製品が、次第にマンションの下の階を圧迫し始め、ついに管理人から賃貸借契約を解除され、退去を命じられるという事態に発展する。
意を決した電化男は、勇気を奮って、アクオスに「どうか出て行って欲しい」と告げる。
電化男の言葉に、アクオスは凄惨な笑みを浮かべ、「これで終わりと思わないことね」という捨て台詞を残して、電化男の下を去った。

スレ住人たちは約2か月の間「電化男」を応援し、その報告を待ちわび、2人がどうなるかと固唾を飲んで見守っていたが、5月9日、「電化男」から「うまく別れることが出来た」という書き込みがあった。
掲示板には多くの祝福のメッセージが寄せられた。

電化男は、アクオスから無事逃れることが出来たように思われた、その1ヶ月後のことだった。
電化男のマンション・実家・職場、その全てに膨大な量の電化製品が届けられたのである。
しかも、注文者の名義は「電化男」のものとなっていた。アクオスの悪夢は、未だに去っていなかったのである。

呆然と荷物の山を眺める電化男に、一通の電報が届けられた。
差出人は、アクオス。
そこにはたった一行、こう書かれていた。

「溢れ出る愛を込めて アクオス」

電化男の助けを求める書き込みは、その後も暫く続いていた。
しかし、2004年6月19日「くる電化製品がまたくるくるくるクルクルアクオスがくるアクオスがdsヴぉ;あふじこ;」という書き込みを最後に、彼は姿を消した。
電化男がどうなったのか、知る者は誰もいない。

書籍化
単行本『電化男』は、2004年10月22日に角川ホラー文庫から発売された。
この書籍は、3月14日から6月19日までの電子掲示板の書き込みの様子を掲載している。
執筆は現代ホラー小説の大家、貴志祐介が担当し、101万500部を売り上げた。

映画 『電化男』
2005年7月19日より、東宝系で上映。監督:中田秀夫。主題歌はビッグカメラの『ビッグカメラサウンドロゴ』。
アクオスが主にビッグカメラを利用していたことにちなむ。

キャスト
電化男:佐野史郎
アクオス:戸田恵子
酔っ払い:津川雅彦

批判
一般的には「またーりとした匿名掲示板には珍しい、心凍るエピソード」と捉えられている『電化男』の物語であるが、発祥の地である5ちゃんねるの独身男性板では以下のような厳しい批判があり、事実かそうでないかの議論が過熱している。

創作説
5ちゃんねるの該当板のスレでは早くから「電化男」に対する以下のような疑問が挙げられていた。

・アクオスの液晶テレビ20万円以上はする商品であり、そのような高価なプレゼントをいきなり贈ったことは不自然ではないか
・「アクオス」の人物像が、まるでホラー小説のキャラクターのような、現実には居そうにないタイプに見える
・電化製品の写真のアップがない

これらから「電化男」の書き込みは実話ではなくフィクションではないかという説も根強く主張されてきた。

電化男陰謀説

単行本刊行後の漫画化、映画化なども、急展開で進められている。
映画化はクランクインからロードショーまで2か月というスピードであり、漫画化は5誌並行掲載と、単なるブームとしては勢いが強すぎる展開である。
そのためか、ビッグカメラのイメージを下げたいヨドバシカメラが仕掛けたのではなどといったブームを煽っている仕掛け人がいるのではないか、という見方もある。


at 19:59│ Horapedia 
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