2005年06月22日

Musical Battonが回ってこない サイト閉鎖続出

最近、音楽に関するいくつかの質問が「バットン」として回ってきたら、自分のブログ上でこれらの質問に答え、次の5人を選びその人にバトンを渡す、という「Musical Batton」が大流行している。
1人が5人に渡すと言う形式であるため、2週間で全人類へとバットンが回る計算になる。
にもかかわらず、自分のサイトの所へ一向にMusical Battonが回ってこないことを気に病んで、サイトを閉鎖する例が相次いでいるという。

サイトの閉鎖に踏み切ったという会社員のAさん(26)は「相互リンク先が回してくれるんじゃないかと期待して、一日に何度もチェックに行ったりしました。でも、誰も回してくれなかった」
Aさんは、自分に人望が無いのかと悩み、激しいストレスから腹痛や嘔吐感に悩まされ、思い切ってサイトを閉鎖することに決めた。
「きっと何かを間違えてしまった。だからバットンが回ってこなかったのでしょう」そう語るAさんは、どこか寂しげに見えた。
今後、Aさんは全く新しいハンドルネームで、新しいブログを作るという。
「今度こそ、バットンが回してもらえるようなサイトを作るつもりです」
バットンが回ってくるその日まで、Aさんの孤独感が消えることは無いだろう。

また、幸いにもバットンが回ってきたサイトにも、思わぬ悩みがあるようだ。
いわゆる六本木系人気ブログを運営するOLのBさん(24)は、選曲に大いに悩まされた。
「私、普段はお洒落なことばかりブログに書いているんですけど、音楽の趣味は民謡なんです」
しかし、Bさんに本当のことを書くことはできなかった。
ブログ上の「お洒落なOL」という自分のイメージを壊すことが怖いのだという。
常連客らがつけるコメントも「Bさんは凄く素敵な音楽を聴いてそう」「お洒落なBさんは、きっと音楽のセンスもいいんでしょうね」などといったもので、Bさんはますます後に引けなくなった。
仕方が無いので、Bさんはタワーレコードのレビューやアマゾン・ドットコムのレビューを参考に、聴いたこともない洋楽などを連ねた架空リストを作り上げた。
「でもこれは、本当の私じゃないんですよね」とBさんは複雑な表情を見せる。
インターネットという、誰もが自分を「作り出す」ことのできる空間では、いつの間にか虚像が作られてゆく。
「虚像が虚像を生み、イメージだけが加速していく怖さを実感しました」
そう語ったBさんは、架空のリストを見つめると、ため息をついた。

(IPMedia/燕)


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・ミュージカルバトンという恐怖(9bit confusionさん)

あの、念のため書いておきますと、この記事は嘘ですからね?
時々本気にしていた方も居たようなので…。


at 01:09│ でたらめニュース 
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