2005年03月22日

壁の向こうに45年 兵庫

兵庫県山松市・JR東尾駅前の壁に、45年も頭をつっこんだままの男性が居るという。
この男性は、1960年7月12日、突如として「あ、これはいい」と叫び、そのまま駅の壁に頭を突っ込んだことが確認されている。
以来45年間、一度も頭を引き抜くことなく現在に至るという。

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45年間、壁に頭を突っ込んだままの男性(写真提供:兵庫県)

男性の家族らは、当初こそ必死の説得を行ったものの、まるで聞く耳を持たない男性に愛想を尽かし、転居。
現在では、この男性は法律上は失踪扱いとなっているが、時折お尻を掻くなどの生命反応は見られるため、死亡扱いとはなっていない。
東尾駅側も「特に困ることは無いので、好きなだけ突っ込んでいて頂ければ。」と意に介した風もない。
東尾駅利用客も、今ではすっかり慣れており、時折遠方からの観光客が、物珍しげに浣腸の真似事をしてゆく程度だという。

男性の孫にあたる穴弐入男さん(28)は「祖父は真面目な人だったと聞いている。壁の向こうに何があったのか、それは気にならないといえば嘘になる。」と語る。
穴弐さんは、今でも時折東尾駅を訪れては、男性の服を着替えさせたり、靴を磨くなどの世話をしているという。

「こんな風になっても、やっぱり私の祖父ですから。あと、浣腸の真似事だけはやめてもらえますか。」
淡々と語る穴弐さんの瞳には、隠し切れぬ深い哀しみの影があった。

(日刊クジ/燕)


at 18:22│ でたらめニュース 
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