2005年02月07日

第二の電車男目指して狂言騒ぎ

6日、東京都内を走るJR川手線の車内で、若い男性が酔っ払った中年男性を注意してもみ合いになる騒ぎがあったが、後に狂言騒ぎだったことが明らかになった。
警察が事情を聞いたところ、二人は親子で、父親が騒ぎを起こし、息子がそれを止める手はずになっていたという。
ところが父親が本当に酔っ払って息子に関する愚痴を言い始めたため、収拾がつかなくなったようだ。
すぐに取り押さえられたため、周囲への実害はなく、逮捕される事は無かったものの、警察から厳重注意を受けた。
車両には若い女性客も何人か乗り合わせていたが、全員顔をしかめて即座に立ち去ったという。

息子は「電車男を読んで、これしかないと思った。出逢いが生まれれば何でも良かった。今は反省している。だが焦りは消えない。」と落ち込んだ様子。
一方の父親も「息子のためだと思い、周到に計画を立てたのに…。やっぱり現実にはうまくいかないものですね。」と肩を落としていた。
現場に居合わせた車掌は「電車男?電車は出逢い系サイトじゃないよ。自演はチラシの裏ぐらいにしてほしい。」と苦い顔。

「電車男」とは、ネット上で大反響を呼んだ恋愛物語。新潮社から書籍も出版され、50万部を超える大ベストセラーとなっている。
先日映画化も決定し、第二の電車男を夢見る独身男性・女性も後を絶たないという。
ストーリーの最初で主人公が酔っ払いを注意するシーンがあり、今回の事件はそれを真似たものらしい。
新潮社は「電車男を真似るのはいいが、自作自演は頂けない」と苦りきった様子。
同社は、事態を重く見て、むやみに真似をしないよう注意を呼びかけていくという。

(日刊ゲソダイ・燕)


at 21:16│ でたらめニュース 
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