2005年01月15日

戦闘機で受験会場へ

全国で行われている大学入試センター試験で、15日、遅刻しそうになっていた受験生3人を航空自衛隊所属のAV-8Bハリアーが試験会場近くまで送り届けていたことが明らかになった。
ハリアーは西部航空方面隊第8航空団広山基地所属のもので、受験生の遅刻を心配した広山基地司令官の田中太空将補が出動を命じていた。
15日は広山県内に大量の降雪があり、交通機関や道路の通行止めが相次いで、受験への影響が心配されていた。
出動したハリアー(伊里谷加奈一尉操縦)は午前8時10分ごろ、広山市内の道路で挫折している広山県田山市立高校の男子生徒(17)を見つけた。その数分後、道路を泣きながら歩いている同県川西市の私立高校の女子生徒2名を発見。
急遽、ハリアーが垂直着陸し、3名を搭乗させて無事センター試験会場まで送り届けたという。
VTOLエンジンの轟音が鳴り響いた会場は一時大騒ぎになったが、事情を知った受験生達も帽子の代わりに受験票を振ってハリアーを迎えた。
中には受験票を飛ばしてしまった受験生も居るというが、主催者側の配慮によって無事受験できたという。

田中司令は「国民のための自衛隊でありますから。有事に大きいも小さいも無いと思っております。」と語った。
なお、このハリアーは本来航空自衛隊所属のものではなく、米軍から研究のため貸与されたもの。

(西狂都新聞/燕)

at 09:02│ でたらめニュース 
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