2010年02月15日
手作りチョコが地球温暖化促進 規制検討へ
地球温暖化問題に関する閣僚委員会は15日、バレンタインデーのチョコレートを手作りする行為の規制を検討していることを明らかにした。
委員会の研究によれば、チョコレートの湯せんによるCO2の排出量は年間およそ7000トンに達するという。
また、溶かしたチョコレートを冷蔵庫で冷やす際にも年間数百トンのCO2が排出され、そのほとんどが毎年2月14日付近に集中している。
これらを合算すると、日本国内の家庭から排出されるCO2の半分程度に達することから、手作りチョコが地球温暖化の一要因となっている事実が浮き彫りとなった。
委員会では、「既にチョコレートであるものをわざわざ溶かして作り直す意味は薄い」(城野委員長)として、今後は市販品の購入等で代替するよう広く国民の理解を求めていく方針。
一方、「込められた愛はプライスレス」「手作りチョコをもらえないひがみでは」と非難する声も上がっており、また、製菓業界にも反発の動きが広がっている。
京都議定書に定められたCO2削減目標の達成が危ぶまれるだけに、政府は少しでもCO2削減を図りたい考えだが、「他に削減の余地はいくらでもある。明らかにひがみ」(専門家)という指摘もあり、早期の規制実現は困難と見られる。
目本経済新聞/燕
2010年02月07日
「シェフのきまぐれピザ」に業務改善勧告
「シェフのきまぐれピザ」などとうたったメニューが、実際には周期的なメニュー変更が行われていたことが不当表示にあたるとして、公正取引委員会は都内の高級レストラン「イル・シェルマーレ」に業務改善勧告を行った。
公正取引委員会の調査によると、「イル・シェルマーレ」で供されていた「シェフのきまぐれピザ」は、実際には「マルゲリータ」「ジェノベーゼ」「アンチョビーナ」「ナスとベーコンのピッツァ」の4種類のピザが一週間ごとにローテーションされていた。
同店を利用する顧客から、「気まぐれではないのではないか」という複数の通報があり、公正取引委員会の調査員が1年にわたって同店のピザを注文して調査した。
外食産業に詳しい山中芳忠・東欧大学准教授(フードコーディネート学)は、「気まぐれという表現は顧客に一定の期待を抱かせるもの。”週替わりピザ”などという表現ならば問題はなかった」と指摘する。
いわゆる「気まぐれ」と銘打ったメニューは数多いが、実際には「イル・シェルマーレのように規則性があるケースがほとんど」(山中教授)といい、今回の摘発が氷山の一角である可能性は極めて高い。
「気まぐれ」メニューの規則性の有無の調査はコストが極めて大きく、いかな公正取引委員会といえども足を踏み入れることが難しい領域だ。
今回の調査についても、莫大な費用と調査員の健康への悪影響の発生は避けられなかったと見られている。
同店のオーナーシェフ・青木土未乃氏は「担当シェフが生真面目な性格だったため、多くのお客様に誤解を与えて申し訳ない。既に担当シェフの血液型をすべてBで揃えた」と再発防止に自信を見せたが、一度失った顧客の信頼回復は難しいだろう。
目本経済新聞/燕
2010年01月30日
イ左々木希 108人いた
ファッションモデルとして高い人気を誇るイ左々木希(21)が、108人で構成されるアイドルユニットだったことが明らかになった。
30日に開催された都内の所属事務所での記者会見で、本人達自身が発表した。
一同に集結したイ左々木希らは、驚きを隠せない報道陣を前に「いろんなイ左々木希をみてください」とアピールした。
これまでもドラマ、CM、雑誌のインタビュー等への出演は交代で行い、クライアントのイメージに最もフィットするイ左々木希をメンバーの中から選定して対応してきたとのこと。
ファンの間でも「いつみても微妙に顔がちがう」などという指摘は上がっており、「そろそろ発表するタイミングだと思った」(事務所社長)。
分刻みの厳密なスケジューリングを行い、離れた場所に同時に出現することが無いよう細心の注意を払ってきたという。
多人数で構成されるアイドルユニットは、AKB48など既に世間の認知が高いが、多数が一人のアイドルを演じるユニットは珍しい。
今後は、108人全員による活動も積極的に行っていく方針で、今年3月にはユニットのファーストシングル「あたしの波動球は108式まであるヨ☆」を発売する予定。
まさに”アイドル”の名に相応しいイ左々木希の更なる活躍から、目が離せそうにない。
週刊ケンダイ/燕
2010年01月23日
映画評 (500)台のハマー
「(500)台のハマー」、これは、マッスル・カーと男のロマンティックなラブ・ストーリーを巧みに描いた現代映画だ。
若い男とハマーが出会う。狂ったように次々とハマーを買い求める。
買っても買っても、満ち足りることはない。
男は思いきりマッスル・カーたるハマーにあこがれ、絶望的にロマンティックな性格だ。
一方、ハマーはきわめて燃費が悪く、図体が大きいから小道に入ると苦労する。
それでも男は、ハマーへの愛を捨てられない。そして、一台二台では満足ができない。
ハマーブランドが中国メーカーに売り飛ばされようとも、小道でバンパーを擦ろうとも。
ハマーと主人公トムの絆は決して傷つかない。
誰もがエコカーに乗る時代。あのフォードやGMでさえも、ハイブリッドやクリーンディーゼルに進出しようとする時代。
ジャップのプリウスやインサイトが席巻する現代にあって、あえてハマーを選ぶトムに、わたしたちは涙を禁じ得ない。
街中でポルシェ・カイエンに煽られようとも気にせず、フォルクスワーゲン・トゥアレグに追い抜かれようともわが道を往く。
時にエンストやバッテリー上がりを起こす気まぐれなハマー。それにめげずに献身を貫くトムの愛情。
そこにわたしたちは、古き良きアメリカを見て取ることができる。
新人監督のマーク・ウェブは、「トムの記憶を通してのみ」ハマーの姿を描く。
しかも順序立ててではない。
11台目の記憶のつぎは488台目の記憶。
さらにそのあとは249台目。
たくさんのハマーのシャッフルにはなんの法則もない。
口でいうのはたやすいが、これほどたくさんのハマーを用意するのはけっこう大変だったはずだ。
しかもこの映画は「バニシング・ポイント」や「デス・プルーフ」と異なって、生死を賭けたレースではなく、500台のハマーの何気ない日常の走りを描写するスタイルを取っているのだ。
軍用車として生まれながら、平和な街中をどこか違和感を抱えながら走るハマーの姿は、迷走する現代アメリカのこの上なく痛烈なメタファーだろう。
(写真/ヒロインを演じるハマー)
キネマ潤報/燕
2010年01月16日
中国政府の情報機関が大量の人員募集
中国政府の情報統制を担当する人民情報統制部が、大量の人員募集を行っていることが明らかになった。
同部はここ数カ月にわたり、中国各地の求人案内に「パソコンのF5キーを押すだけの高度に洗練された簡単なお仕事です」などといった募集を出しており、地方を中心に応募が殺到している。
政府職員としては募集条件が異例の緩やかさで、国籍の制限などもないため、日本や韓国など近隣の諸外国からの応募も多いという。
待遇やF5キーを押す目的などは明示されていないが、長引く景気後退の影響もあってか、大量採用ながら倍率は百十数倍程度にのぼる地域も。
日本から応募したという無職男性(24)は「1秒間に16連打できる」と採用への自信を見せた。
情報統制部は、インターネット上の情報規制や検閲を担当する部門とされ、昨年12月に起きたグーグル中国に対するサイバー攻撃への関与を指摘する専門家も多い。
東洋新報/燕